株式会社メッセージ「Sアミーユ川崎幸町」で起きた事件とその後

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Sアミーユ川崎幸町で起きた老人ホーム連続殺人事件(2016年2月16日施設の元職員の男が逮捕された事件)とその関連事件として、虐待の様子を家族が撮影した動画(実際の動画あり)、その後損保ジャパン日本興亜ホールディングス株式会社が株式会社メッセージへの公開買付け(TOB)してことなどの一連の流れを紹介します。

Sアミーユ川崎幸町で起きた老人ホーム連続殺人事件とその関連事件

いずれの事件が起きたのも夜勤の時間帯で、救急搬送されたが死亡が確認されました。当時は事故として扱われていました、その後の捜査により殺人事件であったことが判明しました。2016年2月16日に救急救命士の国家資格を持つ施設の元職員の男が逮捕されました。

後に「川崎老人ホーム連続殺人事件」と呼ばれるようになった2014年11月から同年12月にかけ、Sアミーユ川崎幸町で発生し、2016年2月に救急救命士の国家資格を持つ施設の元職員が逮捕された連続殺人事件です。

この元職員の男は2015年5月に同老人ホームで繰り返し窃盗を行った容疑で逮捕され、懲役2年6カ月・執行猶予4年の有罪判決を受けていました。

3人連続転落死

2014年11月4日 85歳の男性が4階から転落。

2014年12月9日 86歳の女性が4階から転落。

2014年12月31日 96歳の女性が6階から転落。

連続窃盗事件

2015年5月21日に、男性職員が窃盗の疑いで神奈川県警に逮捕され、懲戒解雇。9月10日の公判で検察側は、介護を任されている立場を悪用して19人の現金や貴金属類を盗んだと主張。

2015年9月24日に、横浜地裁は職員がマスターキーを持ち出して窃盗を繰り返していた点について「犯行態様が狡猾で被害も甚大だ」と指摘。関わったとされる19件の窃盗事件のうち16件は示談が成立しているため、残る3件の窃盗に関して懲役2年6ヶ月・執行猶予4年の判決を言い渡しました。

虐待の様子を家族が撮影

2015年6月に、施設に入所している女性の長男が隠しカメラで虐待の様子を撮影した。虐待は2年前から日常的に行われていたとのことでした。読売新聞の報道によると長男は「今年4月頃から体の痛みを訴え始め、施設に何度も相談したのに改善されなかった」と話していました。NHKの取材に対して長男は「施設側は撮影するまで母親や自分たちの訴えに取り合わなかった」と答えました。

男性が日刊スポーツに音声と映像を提供して語ったところによると、異変に気づいたのは約3年前で、母が暴行を受けたと訴えておびえていたため室内にICレコーダーを設置し、暴行の記録音声をもとに施設へ改善を訴えたが、施設幹部から相手にされず、川崎市へ報告したが「音声だけでは証拠にならない」と言われたので動画の撮影へ踏み切ったと取材に答えています。

問題の動画を確認すると、職員は暴言を吐き、女性入居者に対して職員が頭を殴り、入居者を引きずってベッドに放り投げ、ナースコールを押すと爆発すると嘘を付く場面も映っていました。

2015年12月時点の株式会社メッセージの状況

株式会社メッセージは、施設介護、在宅介護サービスなどを幅広く展開する有力介護事業者で、売上高と純利益を年々拡大、高い収益力と資本効率を誇っていました。

低・中価格帯を中心に有料老人ホーム183施設・サービス付き高齢者向け住宅121施設、訪問介護等の在宅サービス422事業所を展開しており、当時のメッセージは介護業界での2014年度売上高ランキングで3位でした。

株式会社メッセージの概要(2015年12月時点)

設立: 1997年
本社: 岡山県岡山市

(JASDAQ上場)
従業員数: 7,227名(臨時雇用者除く)
売上高: 789億円
純利益: 43億円
総資産: 591億円
純資産: 296億円

Sアミーユ川崎幸町で起きた老人ホーム連続殺人事件をはじめとする不祥事や事件が頻発して弱った株式会社メッセージに対し、損保ジャパン日本興亜ホールディングス株式会社はフルラインで介護サービスを提供できる態勢を構築、売上規模を業界2位水準まで引き上げ、既存事業の収益性と内部管理体制を強化するという利害が一致した形になります。

2015年12月18日SOMPOホールディングスは、株式会社メッセージへの公開買付け(TOB)を決定

2015年12月18日にSOMPOホールディングスは、株式会社メッセージへの公開買付け(TOB)を決定しました。

SOMPOホールディングスは、施設介護や在宅介護サービスなどを幅広く展開するメッセージを連結子会社化することで、フルラインの介護サービスを提供できる態勢を構築、介護業界トップクラスのポジションの確立を目指すというい目論見のもと実施されました。

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アミーユは「そんぽの家」に改名、メッセージもその後「SOMPOケア株式会社」に

2016年6月まではアミーユ(Amille)というブランド名で運営されていましたが、「そんぽの家」に改名し、アミーユという有料老人ホームのブランドはなくなり、メッセージもその後「SOMPOケア株式会社」にすべて集約される形になり、株式会社メッセージもなくなりました。

現在のSOMPOケア株式会社では、上位クラスの「SOMPOケアラヴィーレ」と旧アミーユ・旧シルバーケア&サポートシステム株式会社等が運営していた施設を「そんぽの家」として規模を拡大しています。

おまけ:ワタミの介護とSOMPOケアラヴィーレの関係性・歴史

SOMPOホールディングス株式会社は、株式会社メッセージの買収を行った時期、やはり弱体化していたワタミの介護も買収しています。

2015年12月1日付けで、大手居酒屋チェーンであるワタミから介護事業の子会社「ワタミの介護」を買収・子会社化して「SOMPOケアネクスト」に社名変更しました。

ワタミの介護「レストヴィラ」から「SOMPOケア ラヴィーレ」に施設名変更

ワタミの介護株式会社が運営してきた有料老人ホームは介護付有料老人ホームの主力ブランド「レストヴィラ」、利用しやすい価格の新ブランド「みずき」などがありましたが、2015年12月にSOMPOケアが買収を行ってから、ブランド名を「レストヴィラ」から「SOMPOケア ラヴィーレ」に変更しました。

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